●学校薬剤師の活動

学校は多くの児童生徒が朝から夕方まで、勉強・運動、給食、そしてクラブ活動など一日の大半の生活をする場です。
また、幼稚園、小学生、中学生、高校生の時期は、心も、身体も大きく成長する時期です。そのため、学校では一人一人の児童生徒が健康で安心して勉学に取り組む環境を作ることが大切となります。また、集団生活をすることから、自分だけでなく、他人への配慮も含め、注意や配慮も学ぶことが必要になります。

文部科学省では、健康で安全に生活を送るため、生涯を通じて身につけてほしい内容を定め、様々な施策の推進を図っています。

文部科学省ホームページ:学校保健の推進のサイト
 http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/

多くの児童生徒が集団生活をする学校が安全で、安心な環境作りができるように、「幼稚園、小学校、中学校そして高等学校に、学校薬剤師を必ず配置すること」が法律で定められています。学校薬剤師は児童生徒が健康な生活を送るため、次のような仕事(指導・助言)を行っています。
(これらの多くは学校教育法や学校保健安全法という法律に定められています。)

1 学校環境衛生基準に基づいて、学校保健計画の基、学校環境衛生検査に従事します。(学校の水質検査やプールの検査、空気の清浄度の検査、ダニの検査、学習に十分な明るさがあるか、まぶしさはないか、理科室や保健室の薬品管理状況の点検等)学校環境全般について検査、指導、助言をおこなっています。
2 学校給食衛生管理基準に基づいて、学校給食施設、設備の安全確認、食物アレルギーに関する学習の援助を行っています。
3 くすり教育、薬物乱用防止教室の講師やお手伝い、ドーピング防止活動、ノロウイルス対策など、法律に定められた内容だけにとどまらず、様々な健康に関する情報発信を行っています。
4 災害時、緊急に学校が避難場所になることが多いことから、普段からの備えについて確認を行うよう助言を行っています。
5 学校保健会では、健康に関する講話を行い、児童生徒の健康保持に対し学校、家庭、地域の健康情報の共有を行っています。