●ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、これまで有効性や安全性が実証されてきた先発医薬品と同等と認められた、低価格なお薬です。

● Q.ジェネリック医薬品を調剤してもらうには?

患者さまご自身でジェネリック医薬品を選ぶことができる場合があります。

① 医師に相談する
「先生、そのお薬をジェネリック医薬品にしてもらうことはできますか?」
と相談してみましょう。

② 薬局で薬剤師に相談する
薬局で薬剤師に「ジェネリック医薬品にしたいのですが…」
と相談してみましょう。

処方せんの「変更不可」欄に「✓」または「×」印がない場合は、薬剤師の判断で、先発医薬品と同じ有効成分のジェネリック医薬品に変更してもらうことができます。(「✓」または「×」印は、個々のお薬ごとに医師が判断します)

処方せんの「変更不可」欄に「✓」または「×」印があり、かつ保険医署名欄に署名または記名・押印が入っている場合は変更できません。

処方せんに記載されている先発医薬品と、剤形や含量が違うジェネリック医薬品に変更できる場合もあります。

●剤形や含量の変更とは
例えば…
・錠剤:10mg、0.5錠 → 5mg、1錠(含量の変更)
・カプセル剤 → 錠剤(剤形の変更)
・錠剤 → 口腔内崩壊錠(OD錠)(剤形の変更)

剤形と含量を同時に変更できる場合もあります。
・カプセル剤:5mg、2カプセル → 錠剤10mg、1錠

塗り薬や貼り薬など、飲み薬以外のお薬は種類を変更できません。
・ゲル剤 → テープ剤 ×
・軟膏 → クリーム剤 ×

※保検薬局が取り扱っていないジェネリック医薬品の場合は、少し時間がかかることがあります.

ご自身のためのお薬だからこそ、納得のいくお薬選びを。

ジェネリック医薬品を服用していて気になったことは、医師や薬剤師に相談しましょう。
※全てのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。

● Q.ジェネリック医薬品の特徴は? ① 低薬価(低価格) ②改良製剤

① 低薬価(低価格)

ジェネリック医薬品は、研究開発や審査等の各種手続きなどにかかる開発コストを抑えられるため、国が価格を先発医薬品の約2〜7割(※)に設定しています。
※同じ成分のジェネリック医薬品で薬価が異なる場合もあります。

先発医薬品の場合、開発期間は10〜30年、費用は数十億円〜数百億円かかるといわれています。ジェネリック医薬品は、先発医薬品で既に有効性・安全性が確認された有効成分を使用しているため、開発期間も短く、費用も安く済むのです。

低価格でも、有効性は先発医薬品と同じです。

先発医薬品と同じ有効成分で、体内への吸収を調べる試験により、
有効性・安全性が同じである上で承認されています。

複数のお薬を服用されている方や、長期服用が必要な方ほど、自己負担が軽くなります。

例えば、糖尿病や高血圧症、高脂血症、骨粗鬆症など、長期間お薬を飲み続ける疾患の場合は、
低価格であるジェネリック医薬品を選ぶと、先発医薬品を選んだ場合に比べ自己負担は軽くなります。

※窓口でお支払いいただく負担額は、お薬の費用のほか、調剤料等が加わります。

② 改良製剤

ジェネリック医薬品には、形や味、大きさ、服用性、使用感の改良など、先発医薬品の発売後、開発・蓄積された新しい技術を用いて工夫を施し、改良されているものもあります。

例えばこんな工夫が…
●錠剤や粉薬で飲みこみにくい、入れ歯に挟まってしまう…
 →水を含むと「ふわ」っと溶ける錠剤
●味が苦い…
 →苦みを抑える
●カプセル剤でのどを通りにくい…
 →飲みやすい錠剤
●小さすぎて扱いにくい、または大きすぎてのどを通りにくい…
 →扱いやすく飲みやすい、適度な大きさのお薬 
●剥離紙(フィルム)がうまく剥がれない…、自分では貼りにくい…
 →剥離紙(フィルム)が剥がしやすく、また貼りにくい部分にもひとりで貼りやすい貼付剤

形や味、大きさなどが変わっても、有効性や安全性は、先発医薬品と同じです。

ジェネリック医薬品では、添加物が先発医薬品とは異なる場合がありますが、品質についても厳しい審査が行われており、有効性・安全性が同等であることが証明されています。なお、有効成分の安定性を高めるために、あえて異なる添加物を使用することもあります。

お薬の包装には、製品名や含量などが分かりやすく表示されているものもあります。

例えば、多くの製品の包装(PTPシート)には、製品名・含量を見やすく表示し、含量ごとに色を変えるなど、患者さまの服用に配慮したデザインに仕上げられています。

●お薬は、このように分類されています。

●先発医薬品とジェネリック医薬品の同じところ、工夫できるところ

<同じところ>
・有効成分:成分/含量 ※一部異なる場合があります。
・治療効果:有効性・安全性/効能・効果/用法・用量/使用上の注意 ※一部異なる場合があります。

<工夫できるところ>
・製剤:添加物(種類及び量)/性状(色や味、臭い、形、大きさ など)/剤形
    例:内服薬………錠剤やカプセルなどのお薬の種類、飲みやすさ、味
      外用薬(貼り薬など)………貼り心地

超高齢化社会を迎え、増え続ける医療費が国家財政を圧迫しています。医療の質を落とさずに医療費を削減する1つの方法として、ジェネリック医薬品の使用が推進されています。ジェネリック医薬品が普及すると、医療保険財政の改善(医療費の抑制)や健康保険料の負担増の抑制はもちろん、患者様の自己負担の軽減にもつながります。

ジェネリック医薬品は、どれだけの速さで、どれくらいの量の薬の成分が血液中に入っていくかを調べる試験等において、有効性や安全性、品質について国の審査で認められているお薬です。

●お薬手帳をご使用ください。

お薬手帳は、これまで飲んでいたお薬の情報が、医師や薬剤師 にひと目で伝わるようにできています。患者さんが複数の医療 機関を受診される際には、より効率的な治療が受けられます。 特に災害時など、避難先の医療環境が限られた場合にも、お薬 手帳があると、よりスムーズな受診が可能になるでしょう。また、 お薬の重複や、飲み合わせによる副作用の防止などにもたい へん役立ちます。お薬手帳を1冊にまとめ、いつも携帯し、医療 機関・薬局では必ず提示しましょう。